“鹿商魂”で地域を応援 J3鹿児島の集客策企画 伝統歌、人力車…男子校を前面に [鹿児島県]

J3鹿児島ユナイテッドFC公式戦のハーフタイムに、伝統の応援歌を披露する鹿児島商業高校の生徒たち=10月28日、鹿児島市
J3鹿児島ユナイテッドFC公式戦のハーフタイムに、伝統の応援歌を披露する鹿児島商業高校の生徒たち=10月28日、鹿児島市
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子どもたちが喜んだ人力車
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会場を盛り上げた筋肉コンテスト
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 鹿児島商業高校(鹿児島市)の部活「地域プロデュース部」が、サッカーJ3鹿児島ユナイテッドFCのホームゲームを盛り上げる企画に取り組んだ。同校は公立商業高で全国唯一の男子校。10月28日のホーム戦で「入場者1万人」の目標を掲げ、男子一丸となって伝統の応援歌や人力車など体を張った催しを繰り広げた。さあ、生徒の奮闘は実を結んだのか-。

 「ロメダッケ ロメダッケ シャッチマッシャン ワッハハー」

 同28日、桜島を望む「白波スタジアム」(同市)でのカターレ富山との公式戦。ハーフタイムで、約350人の同校生徒らが観客席に向かって並び、歌詞の意味や由来も不明という伝統の歌を披露。両足を広げて踏ん張り、ニュージーランドの先住民マオリの伝統舞踏「ハカ」にも似た動きで観客を鼓舞した。

 試合前は、スタジアムの外で「筋肉コンテスト」や人力車などで会場のボルテージを上げた。市電の利用促進を目的にしたスタンプラリーなどを含む計12の企画を展開。ユナイテッドや地元飲食店とコラボしたパン500個やピザ200ピースは完売した。ユナイテッド広報部の久保尚子部長は「若い力で活動してくれるし、どんな企画が出てくるかこちらも楽しみ」と感謝する。

 地域プロデュース部は、同校出身の斉藤武顧問(38)が休部していた「経済調査部」を復活させて、2年前から活動を開始。1年目は結婚式を演出する事業に鹿児島市と取り組んだ。同校は運動部も活発で、生徒から「スポーツで鹿児島を盛り上げたい」の声が上がり、昨年からはユナイテッドのホーム戦1試合を多様なイベントで集客増を図っている。

 2、3年生の部員たち23人は、春からユナイテッドのスタッフや市、賛同する企業側と交渉を重ね、若年層をターゲットにホーム戦の入場増をアピール。昨年は「入場者8千人」を目標にしたが、悪天候の影響もあり、3千人弱だった。江口修斗部長(17)は、今年はとくに「男子校らしさ」も目玉にしたという。

 地域プロデュース部の頑張りもあり、28日の入場者は昨年の倍近くの5078人。目標には届かなかったが、今季3番目に多い観客だった。江口部長は「1万人集まらなかった悔しさもあるが、鹿商魂は発揮できた」と胸を張った。

=2018/11/01付 西日本新聞夕刊=

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