西郷どん妻は「アリカナ」だった 「愛加那」の読み、子孫の戸籍謄本に [鹿児島県]

「アリカナ」と記載してある戸籍謄本の写し
「アリカナ」と記載してある戸籍謄本の写し
写真を見る

 西郷隆盛の2人目の妻「愛加那」の名が、一般的に知られる「アイカナ」ではなく「アリカナ」だったことが判明した。京都市の歴史家、原田良子さん(51)らが戸籍で確認した。

 原田さんが11月、西郷家研究の一環で、隆盛と愛加那のやしゃごにあたる島津典子さん(70)=千葉県=から戸籍謄本の写しを取り寄せると、隆盛と愛加那の子、西郷菊次郎の母の欄に「アリカナ」と片仮名で記されていた。これまで、隆盛が愛加那に宛てた手紙では「ありかな」と書かれており、別の子孫も「アリカナ」と呼ぶことは知っていたという。

 NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の時代考証を担当した鹿児島県立図書館の原口泉館長によると、当時の薩摩では「リ」は「イ」と発音したといい、「隆盛がアイカナと呼んだものが定着したのでは」と推測。「カナ」は奄美で女性への愛称の意味があり、「愛加那」は後世の当て字とされる。

 隆盛は生涯で3度結婚。入水自殺を図った後、送られた奄美大島で愛加那と出会った。隆盛33歳、愛加那23歳のときに結婚し、島で約3年を過ごしている。

=2018/12/17付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]