【街 みらい】北九州市政点検 インタビュー(下) 共産党北九州市議団・石田康高団長 公約破り開発重視に「変質」

共産党北九州市議団の石田康高団長
共産党北九州市議団の石田康高団長
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 北九州市政の点検インタビュー最終回は、共産党北九州市議団の石田康高団長(70)。1985年に初当選し現在9期目の石田氏は、谷伍平氏(故人)、末吉興一氏(84)、現職北橋健治氏(65)と3代の市長の市政運営をその目で見てきた。「公約は政治家の命。北橋氏は『3期目まで』との公約を破った」。3期12年の北橋市政を、厳しく批判する。

 -北橋市政3期12年を振り返り、前市長の末吉氏の時代と何が変わったか。

 「“橋奉行”といわれた末吉前市長は、300億円超えの巨大開発をどんどんやった。北橋氏は1期目、巨大開発は全くしなかった。これは『前市長と違うな』との印象を持った。しかし、2期目のスタジアム(ミクニワールドスタジアム北九州)開発から潮目が変わった。3期目は下関北九州道路と、自民党型のゼネコン型政治に手を染め始めた。『変質したな』と感じた」

 -現市政の問題点は。

 「市民や専門家の意見を聞こうとする姿勢が見えない。公共施設のマネジメントなどでもそう。市が計画を描き、説明会でさまざまな意見が出ても反映されていないように思う。また、消費税増税など、国政が直接市民生活に影響を及ぼす事柄について、自治体の長として言うべきことを言うのが最低限の責任だ」

 -北橋氏は3選時、自民党の単独推薦だった。

 「自民党側に寄っていっているが、完全に『自民党』ではない。中途半端さも見える。井筒屋の店舗撤退の事実を直前まで知らされなかった。地元財界からもあてにされていないのではないかと思えてしまう」

 -北橋氏は多選自粛を訴えていた。

 「選挙に立候補するのは自由だ。ただ、公約違反であり、公約は軽いものではない。それは、政治家として恥ずかしい」

 -北橋市政で評価できる点は。

 「市立小中学校の普通教室へのエアコン設置や、小中高校などの耐震化実現は評価できる。共産党が訴えてきたことでもあり、その点はよくやったといえる」

 -1月実施の市長選は構図がほぼ固まりつつある。今回の選挙をどう位置付けるか。

 「北九州市は大企業の街と思われがちだが、中小企業があるからこそ街が成り立っている。中小企業の支援策を柱にした施策の推進が不可欠。補助金制度などで地域にお金を行き渡らせることが重要。現在の支援策は、融資と診断ぐらいしかない。中小企業を支える施策に重点を置くことが、生きたお金の使い道といえる。そういう支援策を打ち出していかなければならない」

=2018/12/28付 西日本新聞朝刊=

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