熊本市で子ども食堂シンポ 「世代超え集える場に」 [熊本県]

子ども食堂の運営に関するワークショップなども開かれたシンポジウム
子ども食堂の運営に関するワークショップなども開かれたシンポジウム
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 県内で子ども食堂の運営などに取り組む関係者が14日、熊本市中央区の熊本学園大で「熊本地震から1年 子どもたちの今未来」と題したシンポジウムを開いた。約350人が参加し、「地域との連携を深め、世代を超えて集える場に」と話し合った。

 パネル討論で、子どもや高齢者が集う「地域食堂」活動に取り組むカトレア保育園(熊本市東区)の西原明優副園長は「経済的貧困だけでなく、心の貧困を抱える子どもが増えている。世代間交流の場づくりをしていけば、地域課題の解決にもつながる」と強調。貧困問題に取り組む法政大の湯浅誠教授は「自治会長さんに送迎をお願いしたり、高齢者の介護予防や障害者の就労支援と結び付けたりすることで、子ども食堂のつながりを広げることができる」と提案した。

 民間住宅を行政が借り上げる「みなし仮設」に住む被災者の見守り活動に取り組む一般社団法人「よか隊ネット熊本」の江崎太郎事務局長は「孤立しがちなみなし仮設の住民は、訪問支援では限界がある」と指摘。「少人数が気軽に集まる茶話会を開くなど、子ども食堂のような交流の場を設けたい」と述べた。

 熊本市では現在、12カ所の子ども食堂が運営されている。運営者や開設希望者対象のワークショップもあり、「ネグレクト(育児放棄)などの課題を抱える子どもが来た場合、支援機関にどうつなげばいいか」など現場の悩みを話し合った。

=2017/05/15付 西日本新聞朝刊=

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