九州北部豪雨災害から5年 復旧と備えの工事進む 阿蘇市 [熊本県]

渓流の浸食と土砂の流下を防ぐために設けたダム(阿蘇市一の宮町手野)
渓流の浸食と土砂の流下を防ぐために設けたダム(阿蘇市一の宮町手野)
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堤防の修復に自然石を使うなど、景観に配慮した黒川の護岸工事現場(阿蘇市内牧地区)
堤防の修復に自然石を使うなど、景観に配慮した黒川の護岸工事現場(阿蘇市内牧地区)
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 県阿蘇地域振興局は19日、2012年7月の九州北部豪雨から5年を迎えるのを前に、被害が集中した阿蘇市で進める災害復旧事業の状況を報道陣に公開した。洪水の爪痕が残る黒川の河道改修や、川の流量を調節する遊水地の整備など、災害を繰り返さないための工事が続いている。

 九州北部豪雨で、阿蘇市では4日間で800ミリを超える猛烈な雨が降った。外輪山では斜面が随所で崩れ、土石流が頻発。山裾の住家が押しつぶされるなどして、同市だけで死者21人、行方不明者1人が出た。農地被害も広範囲に及んだ。

 県は、氾濫した黒川水系の延長27キロの区間で災害復旧事業を実施中。河道改修や遊水地のほか、浸水を防ぐ宅地かさ上げ(約160戸)、土砂を急速に流下させないためのダム建設を含む。6年計画で、総事業費は約200億円。振興局は「大水害が二度と起きないよう対策を進めたい。5年前の災害の記憶を呼び起こし、雨期の備えを心掛けてほしい」と呼び掛けている。

=2017/06/20付 西日本新聞朝刊=

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