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「青ガエル」保存へネット募金 昨年引退、熊本電鉄の名物車両 29日まで鉄道ファン協力呼び掛け [熊本県]

熊本電鉄の北熊本駅に保管されている「青ガエル」の前で魅力を語る斉場さん(左)と中野さん
熊本電鉄の北熊本駅に保管されている「青ガエル」の前で魅力を語る斉場さん(左)と中野さん
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 「青ガエル」の愛称で親しまれ、昨年2月に引退した熊本電鉄(熊本市)の5000形車両の長期保存に向け、県内外の有志がインターネット上で資金を集める「クラウドファンディング(CF)」で維持費用を募っている。青ガエルは引退後、北熊本駅(同市北区)に保管され、塗装が剥げるなど劣化が進む。有志は「貴重な車両を残すために協力してほしい」と呼び掛けている。

 保管されている青ガエルは1957年製で、下ぶくれした姿が特徴。熊本電鉄が85年に東急電鉄(東京)から6両を譲り受けた。新車両導入に伴い次々と引退し、熊本電鉄によると、全国でも動かせる状態の車両は昨年2月に引退した同社の1両のみという。

 維持費用を募っているのは、県内などの鉄道ファン9人でつくる任意団体「鐵道創研」。青ガエルが残り1両になったことに危機感を抱き、2015年に結成された。当初は、残る1両も廃車の可能性があったため保管場所を探す活動をしてきたが、最終的に同社が保管することになった。

 最後の1両は現在、北熊本駅の車庫内で定期的に開いている体験運転の催しに使われている。同社の中野育生運輸課長は「遠方から鉄道ファンの方に来てもらえている」と喜ぶ一方、車体の劣化は年々目立ってきている。「営業運転に使わない車両にコストを掛けられない」(同社)との事情もあり、鐵道創研が塗装費集めを買って出た。

 CFの目標額は200万円。同社も協力し、寄付した人には金額に応じて、青ガエルの塗装片が入ったブックマーク(寄付額3千円)や、通常は立ち入れない同社の施設見学ツアー(寄付額1万5千円)などの返礼品が贈られる。10月13日から受け付けを始め、今月11日正午までに70万6434円が集まった。

 受け付けは29日まで。鐵道創研事務局の斉場俊之さん(44)=合志市=は「今年で誕生から60年を迎えた青ガエルをこの先もずっと残せるよう多くの人に協力してほしい」と話す。

 寄付は、https://www.makuake.com/project/aogaeru/で受け付けている。

=2017/11/12付 西日本新聞朝刊=

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