御船町の小坂大塚古墳、県内最大級の円墳か 溝の一部確認 町が本格調査へ [熊本県]

調査が行われたトレンチ。左奥が小坂大塚古墳
調査が行われたトレンチ。左奥が小坂大塚古墳
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 御船町はこのほど、町指定文化財の小坂大塚古墳で、周囲の大規模な発掘調査に乗り出すことを決めた。熊本地震で被災し、解体した付近の建物の地下から、墳丘を囲んでいたとみられる溝の一部が確認されるなどしたため、調査で全容を把握する。町教委によると墳丘は直径50メートル、溝は幅15メートルと推定され、確認されれば県内最大級の円墳になるという。

 同古墳で、現在分かっている墳丘の大きさは直径33メートル、高さ8・6メートル。勾玉(まがたま)や甲冑(かっちゅう)、農耕具などが見つかっており、5世紀ごろに強い影響力を持った一族の墓とみられている。ただ、約70年前まで墳丘から土の採取が行われており、元々の古墳全体の大きさは判明していなかったという。

 熊本地震で、同古墳を囲むようにL字形に建っていた障がい者支援施設の一部が被災。建て直すため、昨年11月までに解体した。

 町は今年の9月下旬から10月初旬にかけ、更地になった部分に3カ所のトレンチ(掘削溝)を造り調査。墳丘の一部や、溝の跡が見つかったため、本年度中にさらに詳しく調べるため、開会中の町議会定例会に関連経費923万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を提案した。調査終了後は埋め戻すという。既存の建物がある場所はレーザー探査などを終えている。

 町教委は「県内最大級の円墳と確認できれば、町の活性化にもつながる。しっかり調査したい」と話している。

=2017/12/16付 西日本新聞朝刊=

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