地震被災当事者会の結成提案 みなし仮設入居者ら 熊本市でシンポ [熊本県]

 みなし仮設住宅の入居者や、熊本地震で損壊した家に住み続ける「在宅被災者」が直面する課題を話し合うシンポジウムが6日、熊本市中央区の熊本学園大であった。みなし仮設入居者が地元を離れた孤独感を訴えると、みなし仮設や在宅被災者による当事者会の結成が呼び掛けられた。

 みなし仮設は、応急仮設住宅と異なり各地に点在するため、被災者が孤立しやすい。同市北区で一人暮らしをする中村貢栄さん(71)は、将来への不安を打ち明ける相談相手が身近にいないとして「見守り支援を長く続けてほしい」と話した。「一部損壊」と判定された自宅で暮らす益城町の村上イツ子さん(60)は「周りの家はどんどん解体され人の声が聞こえなくなった。忘れ去られたような気がして落ち込んでしまう」と孤立感を募らせた。

 東日本大震災で被災した福島県内のみなし仮設で暮らす人たちの居住者会の活動も紹介された。益城町で被災者の見守り支援を続ける「よか隊ネット熊本」の相談支援員、高木聡史さん(50)は「みなし入居者や在宅被災者の意見が施策に反映されるような仕組みが必要だ」として、当事者会設立の意義を強調した。

 シンポは「よか隊ネット熊本」などが主催し、約120人が参加した。

=2018/01/07付 西日本新聞朝刊=

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