南阿蘇村・立野 弁当店が再開 待ち望んだ住民次々来店 店長「復興の拠点に」 [熊本県]

営業を再開した「おべんとうのヒライ阿蘇立野店」。オープンと同時に客が集まった
営業を再開した「おべんとうのヒライ阿蘇立野店」。オープンと同時に客が集まった
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 熊本地震で被災して休業していた南阿蘇村立野地区の持ち帰り弁当店「おべんとうのヒライ阿蘇立野店」が12日、約1年9カ月ぶりに営業を再開した。断水などのため居住が制限されていた立野地区の避難勧告が昨年10月末に解除され、開店準備を進めた。立野地区には現在も営業している飲食店や小売店がほとんどなく、待ち望んでいた住民たちでにぎわった。

 午前8時のオープンと同時に、住民や復旧工事の作業員らが押し寄せた。近くの女性(82)は「何も店がなかったのでありがたい」と総菜などを買い込んだ。従業員の吉野ひろみさん(47)は大津町のみなし仮設住宅から立野地区の自宅に戻る予定で「近くに働く先ができてよかった」と話した。

 店舗は地震でガラスが割れたり天井が落ちたりする被害を受け、国道57号や阿蘇大橋など周辺の道路網も途絶。昨秋、阿蘇長陽大橋が復旧するなどして立野地区での居住が可能になり、住民から営業再開の要望が強まったという。

 地震前は24時間営業だったが、従業員が不足しており当面は午前6時~午後9時とする。糸永興店長は「いつ戻っても生活に困らないよう日用品も充実させた。復興の拠点になりたい」と話した。

=2018/01/13付 西日本新聞朝刊=

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