球磨工高生が本殿再建 益城町の被災神社支援 全国唯一の宮大工養成課程の8人 「喜んでもらえれば」と笑顔 [熊本県]

丁寧に作業をする球磨工高の生徒
丁寧に作業をする球磨工高の生徒
写真を見る
球磨工高の生徒が改修に従事した広崎神楽神社の本殿
球磨工高の生徒が改修に従事した広崎神楽神社の本殿
写真を見る

 全国の公立高で唯一、宮大工の養成課程がある球磨工高(人吉市城本町)の生徒8人が、熊本地震で被災した広崎神楽神社(益城町広崎)の本殿再建に一役買った。4泊5日で近くの公民館に寝泊まりしながら、学んだ知識や技術を生かした。30日に作業を終え、生徒たちは「地域の人に喜んでもらえればうれしい」と充実の笑顔を見せた。

 広崎神楽神社は約350年の歴史があり、本震で本殿や鳥居などが倒壊し解体された。再建した本殿は、球磨工高が保管していた高さ約4・5メートルの古い社を活用。八代城主だった松井家の子孫宅から2014年に寄贈された社で、益城町の氏子たちの意向を受けて移築した。

 同校は12、13年にも東日本大震災で被災した福島県の南相馬市と相馬市の神社再建を支援。今回は伝統建築専攻科の2年4人と1年4人の計8人が作業に従事した。現物の木材をできるだけ残しながら、湿気で腐りかけた部分を新たに補うなどの作業を終えた。

 2年の本多倫大さん(20)は「地元の期待に応えられるよう全力でやった」とすがすがしい表情。宮総代の菅野義昭さん(76)は「地元住民の心のよりどころ。生徒たちの支援に感謝したい」と語った。

 本殿は今後、板金業者が仕上げの工事を実施。被災した拝殿や鳥居なども修復し来春ごろの完了を目指す。再建費約1600万円は、氏子や地元住民からの寄付と熊本地震復興基金を充てたという。

=2018/01/31付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]