「なぜ今」八代市困惑 世界女子ハンド開催困難 山鹿市にも指摘 [熊本県]

客席数などの点で開催困難とされた八代市総合体育館大アリーナ
客席数などの点で開催困難とされた八代市総合体育館大アリーナ
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 来年11~12月に県内で開催される女子ハンドボール世界選手権を巡り、国際ハンドボール連盟が八代市での開催を困難と指摘したことを受け、地元では「なぜ今になって」と困惑の声が広がった。年内には試合会場が決まるため、県などでつくる大会組織委員会は早急に改善策をまとめ、連盟に示す考えだ。

 「熊本地震からの復興の弾みになると期待していたのに…。正直戸惑っている」。八代市の担当者は漏らす。連盟が熊本開催を決めたのは2013年10月。県などは大会組織委を発足させ、熊本、八代、山鹿各市の4施設を会場に絞り込み、準備を進めてきた。

 会場に予定する八代市総合体育館は地震で被災し、1月末に改修工事を終えたばかり。2月の視察では連盟側に客席数不足を指摘された上、天井が低くテレビカメラの設置に支障があるとされた。連盟が初めて視察した昨年3月にはいずれも指摘がなかったという。

 同様に客席数不足などを指摘された山鹿市の担当者も「海外からも多くの来訪が見込まれ、山鹿灯籠の伝統文化を世界に発信するチャンス。何としても試合開催を実現したい」と話す。

 八代、山鹿の両会場とも客席数は大会基準(3千席)に満たないが、1997年に県内であった男子世界選手権では、仮設席で対応した実績がある。大会組織委は今回も仮設席の増設を提案したが、視察時に連盟側は難色を示したという。

 97年の男子大会は延べ28万人が観戦。今回も多くの観客が見込まれるだけに、県は「会場を県北、県央、県南にバランス良く配置することで県全体が盛り上がり集客に結びつく」として、連盟側に働き掛ける考えだ。

=2018/03/07付 西日本新聞朝刊=

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