清正宛て書簡重文に 国の文化審答申 安南国統治者から2通 熊本市・本妙寺が所有 [熊本県]

国の文化審議会から重要文化財指定を答申された書簡(本妙寺提供)
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国の文化審議会から重要文化財指定を答申された書簡(本妙寺提供)
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 国の文化審議会は9日、熊本市の本妙寺が所蔵する、17世紀初頭に安南国(現在のベトナム)中南部を統治した大都統官(だいととうかん)の阮〓(げんこう)が、初代熊本藩主の加藤清正に宛てた書簡2通を国の重要文化財として指定するよう答申した。「安南国発給の外交文書の原本は希少で、古文書学研究にとって価値が高い」と判断された。

 書簡はいずれも縦約30センチ、横約40センチ。市によると、実力者である阮氏が、肥後国との交易について謝意を示すほか、千年にわたる友好関係を願う内容が記されている。当時は日本から銀や硫黄、刀を輸出し、安南国から香料や中国産の生糸を輸入するなどしていたという。

 熊本市内にある国指定重要文化財は計19件になる。歴史資料の部での指定は今回が初めて。

※〓は「さんずい」にたけかんむりを外した「簧」

=2018/03/10付 西日本新聞朝刊=

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