赤ちゃんの「ガラスの足跡」人気 しわまで描く 県外からも注文 工芸講師が考案 [熊本県]

自分の足形が写し込まれた「ガラスの足跡」を持って喜ぶ子どもたち
自分の足形が写し込まれた「ガラスの足跡」を持って喜ぶ子どもたち
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干支の絵から描き、窯に入れる丹さん
干支の絵から描き、窯に入れる丹さん
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 赤ちゃんの足形を細かな足紋(そくもん)までガラス板に写し込む記念品「ガラスの足跡(あしあと)」を熊本市東区のステンドグラス工芸講師の丹(たん)美保子さん(66)が考案した。何年たっても劣化せずにそのまま残せるため、「子や孫の成長の記録に」と口コミで人気が広がり、県外からも注文が寄せられている。

 「ガラスの足跡」は、丹さんに初孫ができた5年ほど前に思いついた。紙に取った足形をガラス板に写すのに、細かく砕いたガラスやエナメル素材を溶かした顔料を使い、自宅の窯で焼き付ける。しわの一つ一つは筆で描き写すので、完成までに20日を要することも。縦17センチ、横23センチの作品には、足形だけではなく、赤ちゃんが生まれた年の干支(えと)などのイラストもガラス素材で添える。

 当初は親類への贈り物にしていたが、「紙に取った足形と違い、色あせない」(購入した35歳女性)などの評判が人づてで広がり、福岡や群馬からも注文が寄せられるようになった。これまでに10点以上を制作した。

 丹さんは、38歳の時にステンドグラスの講座を体験すると、そのまま魅せられ、福岡や大阪まで通って技術を習得。現在は自宅で工芸教室を開き、21人の生徒に対し、キリスト画など教会調の絵付けや、ガラスを曲げる技法を用いるランプシェードの作り方を教える。

 ステンドグラスは高価な印象が強く、国内ではあまり普及していない。丹さんはその技術を活用し、ひな人形や結婚式のウエルカムボードなどオリジナル作品を多く制作している。「ガラスの楽しみ方はさまざま。生活に身近な作品もたくさん生み出せる」と丹さん。ガラスの足跡は3万5千円から。問い合わせは、シェセプ=096(295)6251。

=2018/03/12付 西日本新聞朝刊=

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