金栗四三の歌を児童が作る 来年の大河ドラマ主人公 南関第三小、合唱を投稿サイトで公開へ [熊本県]

声を合わせて歌う南関第三小の児童ら
声を合わせて歌う南関第三小の児童ら
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 来年のNHK大河ドラマの主人公に選ばれた日本初の五輪マラソン選手、金栗四三(かなくりしそう)(1891~1983)ゆかりの南関第三小(南関町)の児童などが、金栗をテーマにした歌を制作した。「金栗と町との関わりをより多くの人に知ってほしい」と願う地元住民が支援。全校生徒102人が声を合わせて歌う様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開する予定だ。

 金栗は10歳から4年間、和水町の自宅と同小と同じ場所にあった玉名北高等小までの往復12キロを走って通学した。険しい坂道で苦しかったが、病気の父親に代わり家計を支える兄の頑張りを思い起こして自分を奮い立たせたという。

 曲のタイトルは「RUNNER~人生をかえた十二キロ」。金栗の生い立ちを道徳の授業で学んだ6年生の感想文の中から、担任教諭が言葉をつなぎ合わせて歌詞に仕上げた。曲は地元で40年以上、趣味で音楽を続ける鍼灸(しんきゅう)師の益永誠一さん(69)が担当した。

 金栗が懸命に走って通学する姿を「きつい坂道を草履で駆けてゆく」「学校に行ける喜びが駆け足に変わる」などと表現。通学で鍛えた足腰が基になり、1912年のストックホルム五輪に出場。その後も、箱根駅伝や九州一周駅伝を発案するなどした功績を「私たちの誇り」「郷土が誇るマラソンの父」とたたえる。

 14日に全校合唱の模様を撮影。DVDを製作して学校関係者や卒業生らに配布する。23日の同小卒業式や地元のマラソン大会などでも披露していくという。

 6年生の女児(12)は「歌詞には金栗さんを尊敬するみんなの気持ちが詰まっている。素晴らしい仕上がりになってとてもうれしい。たくさんの人に聞いてほしいです」と話した。

=2018/03/21付 西日本新聞朝刊=

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