「観光潮干狩り」20年ぶり本格復活 宇土市・長浜海岸 アサリ繁殖成功「昔のにぎわい」期待 [熊本県]

長浜海岸で潮干狩りを楽しむ子どもたち
長浜海岸で潮干狩りを楽しむ子どもたち
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 宇土市の長浜海岸で盛んだった潮干狩りを復活させる取り組みが、市や県も後押しして進められている。アサリ繁殖事業が効果を上げていることから、網田(おうだ)漁協は28日に観光潮干狩りをスタートさせた。地元産のアサリによる本格的な潮干狩りは約20年ぶりという。浜口多美雄組合長(68)は「大型バスが連なった昔のにぎわいを取り戻したい」と意気込む。

 市によると、長浜海岸のアサリの水揚げは1984年の約4千トンをピークに減少傾向が続き、近年はゼロの年もあった。県内屈指の名所として十数軒の旅館組合が共同で行っていた潮干狩りは途絶え、現在は1軒だけになった旅館が他の漁協などから購入したアサリを海岸にまいて続けている。

 網田漁協は2015年、市と県の支援で、稚貝のすみかになる砂利を入れた網袋800袋を沖合に設置。アサリ部会の漁師たちが泥を除きながら管理したところ、袋は育ったアサリであふれた。昨年は網袋を約1万袋まで増やして繁殖を本格化させている。

 27日は安全祈願祭の後、招待された地元の小中学生たちが潮干狩りを楽しんだ。元松茂樹市長は「大勢の潮干狩り客が来て長浜が潤うように、地域一体となって頑張りたい」と語った。

 長浜海岸の海床路(かいしょうろ)入り口に受付を設け、5月6日までの大型連休中は毎日、その後は同月末までの土・日曜、干潮の前後約2時間ずつ潮干狩りに開放する。高校生以上千円、小中学生500円、幼児無料。1袋分(約2キロ)までアサリをとることができる。網田漁協=0964(27)0040(平日のみ)。

=2018/04/29付 西日本新聞朝刊=

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