江戸期の石橋「船場橋」解体終了へ 熊本地震で被災 宇土市のシンボル 20年春の復旧目指す [熊本県]

周りに足場を組んで解体作業が進む船場橋
周りに足場を組んで解体作業が進む船場橋
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 宇土市中心部のシンボル的存在で熊本地震で被災した江戸時代末の石橋「船場橋(せんばばし)」の解体作業が11日夕にも終了する。船場川の改修工事などを経て2019年秋ごろから石を組み直し、20年3月の復旧を目指す。

 船場橋は市指定有形文化財の単一アーチ式石橋。欄干とアーチの底部分の輪石(わいし)に同市網津町で採れるピンク色の馬門(まかど)石を用い、壁石(かべいし)(輪石と欄干の間)に安山岩を使っている。地震で欄干が倒壊し、壁石が外側に張り出し、輪石にも亀裂が生じた。市教育委員会によると、解体した石を元の場所に戻すだけでなく、地震で損傷した石も可能な限り補修して組み直すという。

 一帯は江戸時代に水運の拠点として栄え、現在も近くに護岸の石垣や船着き場跡が残り、情緒を漂わせている。市教委文化課の藤本貴仁係長は「解体工事を通して分かった江戸時代の高い技術や新たな事実を市民に発信していきたい」と話している。

=2018/05/11付 西日本新聞朝刊=

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