立野ダム予定地で見学会 賛否双方が意見交換 南阿蘇村 [熊本県]

本体工事中に白川を迂回させる仮排水トンネルの前で国交省の説明を聞く参加者たち
本体工事中に白川を迂回させる仮排水トンネルの前で国交省の説明を聞く参加者たち
写真を見る

 南阿蘇村は17日、国が近く本体工事に着手する立野ダム(南阿蘇村、大津町)の現地見学会を開いた。住民からの要望を受けて1月に続き2度目の開催で、村民約100人が建設予定地の白川流域を視察。意見交換会では事業について賛否双方の意見が噴出し、議論は平行線をたどった。

 参加者は建設予定地と、本体工事中に白川を迂回(うかい)させる仮排水トンネルを視察。その後の意見交換会で国土交通省立野ダム工事事務所が、普段は水をためずに本体下部の放流口から水を流す「穴あき式ダム」の構造を説明し、洪水調節による下流域の安全確保や観光への活用に理解を求めた。

 これに対し、建設に反対する市民団体は「放流口に流木が詰まる可能性があり危険。流域では河川改修と遊水池の整備が進んでおり、ダムがなくても洪水調節はできる」と主張した。

 参加者からは「ダムありきではなく別の手法で対策ができるはずだ」「自然は壊れるかもしれないが人間の安心感のほうが大事だ」などと意見が相次いだ。

=2018/06/18付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]