「復興の音」世界へ響け 南阿蘇太鼓が米国で夏フェス出演へ 「地震の現状伝えたい」 子どもら14人、練習に熱 [熊本県]

渡米に向けて気勢を上げる池川一心君(前列左から3人目)ら南阿蘇太鼓のメンバー。井島昴星さん(後列左)、岡本清高さん(後列左から3人目)らの指導にも熱が入る
渡米に向けて気勢を上げる池川一心君(前列左から3人目)ら南阿蘇太鼓のメンバー。井島昴星さん(後列左)、岡本清高さん(後列左から3人目)らの指導にも熱が入る
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練習に励む南阿蘇太鼓のメンバーたち
練習に励む南阿蘇太鼓のメンバーたち
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 南阿蘇村を拠点に活動している和太鼓グループ「南阿蘇太鼓」が、米アイダホ州で9~14日開かれる「アイダホ・インターナショナル・サマーフェスティバル」に日本代表として出演する。熊本地震後、地域の復興を目指して立ち上がったチーム。太鼓の音色とともに熊本の現状を世界に届ける。

 腹の底に響く太鼓の重低音と、息の合った掛け声。渡米を目前に控え、子どもたちは村の体育館で熱のこもった練習を続けている。「きついけど準備はばっちり。日本の伝統の和太鼓はすごいなって海外の人に思われるように頑張りたい」と、キャプテンで小学5年の池川一心君(10)は汗を拭った。

 南阿蘇太鼓が発足したのは昨年5月。熊本市で活動していた和太鼓チーム「道心」の岡本清高会長(66)が、地震からの復興を担う子どもたちが大人になっても打ち込める文化活動の場をつくろうと呼び掛けた。小学生を中心に幼稚園児から70代までの32人が集まり、岡本さんも熊本市から村に移り住んで練習を本格化させた。

 中心になって指導する井島昴星さん(26)=熊本市=は昨年の「世界和太鼓打ち比べコンテスト」で優勝するなど、世界大会や全国大会を何度も制した腕の持ち主。米国で演奏した経験もあり、今回は国連教育科学文化機関(ユネスコ)傘下の国際民間文化芸術交流協会を通じて招待を受けたという。

 渡米するのはメンバーのうち14人。現地でホームステイしながら、15カ国から参加する音楽やダンスのグループとともに演奏を披露する。井島さんは「熊本地震の被害を知らない人もいるはず。和太鼓の演奏だけでなく熊本の現状もしっかりと伝えてきたい」と意気込んでいる。

=2018/07/04付 西日本新聞朝刊=

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