どこから?明治時代の小舟見つかる 西日本豪雨で漂着か 上天草市の海水浴場沖 [熊本県]

漂着した舟と引き揚げた北垣潮さん
漂着した舟と引き揚げた北垣潮さん
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舟の後部には「赤川村 松子 明四十四」と彫ってある
舟の後部には「赤川村 松子 明四十四」と彫ってある
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 上天草市龍ケ岳町の高戸海水浴場沖で、西日本豪雨で漂着したとみられる100年以上前の明治時代に造られた小舟が見つかった。

 舟は全長約7メートルの木製。地元の漁師北垣潮さん(68)が13日に操業中、他の流木などに混じって転覆した舟に気づき、引き揚げて海岸まで運んだ。後部には「赤川村 松子 明四十四」と所有者や製造年とみられる彫り込みがあった。

 西日本新聞が「赤川」の地名がある福岡県小郡市に問い合わせたところ、県境を挟んで隣接する佐賀県鳥栖市酒井東町赤川地区に住む男性が、かつて所有していたことが分かった。

 赤川付近を流れる宝満川は、これまでたびたび水害に見舞われ、舟は川の氾濫に備えて置いてあった。「揚舟」と呼ばれ、昔は家が1軒買えるくらい高価だったそうだ。昭和30年代の水害を最後に、今は地元の神社に保管されたものぐらいしか残っていないという。

 男性も2、3年前に舟を手放したといい、現在の所有者がどこの誰かは分からずじまい。北垣さんは「一体どこから流れ着いたのか。持ち主はぜひ名乗り出て」と呼び掛けている。

=2018/07/19付 西日本新聞朝刊=

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