立野ダム本体が着工 熊本・白川上流部 [熊本県]

熊本県南阿蘇村立野地区の建設予定地(後方)近くであった国営立野ダムの起工式=5日午前
熊本県南阿蘇村立野地区の建設予定地(後方)近くであった国営立野ダムの起工式=5日午前
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 国土交通省九州地方整備局は5日、国営立野ダム(熊本県南阿蘇村、同大津町)の本体工事の起工式を同村立野地区で行った。2016年4月の熊本地震で建設予定地周辺に大規模な土砂崩れが発生し、着工が約1年遅れた。ダム運用開始は地震前と変わらず23年度を予定している。

 立野ダムは、熊本市を流れる白川の上流部に設ける流水型ダム。422人の死者・行方不明者を出した1953年の白川大水害級の洪水に対応するため83年に事業開始した。総貯水量は約1千万立方メートルで、本体下部に3カ所、放水用の5メートル四方の穴を設け水量調整する。総事業費は917億円。

 起工式には、地元首長ら約200人が出席。蒲島郁夫知事は「大水害から65年。その後も大きな洪水被害が発生し、立野ダムの早期完成が望まれている」と述べた。一方、会場前では市民団体が豪雨時には穴に流木が詰まる危険などがあるとして建設反対を訴えた。

=2018/08/06付 西日本新聞朝刊=

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