熊本復興へ八名信夫さん製作の映画完成 地震被災者“リアルに”熱演 [熊本県]

熊本市立三和中の野球部員に演技指導する八名信夫さん(中央)=3月(悪役商会提供)
熊本市立三和中の野球部員に演技指導する八名信夫さん(中央)=3月(悪役商会提供)
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 地震からの復興に向かう熊本を励まそうと、俳優集団「悪役商会」代表の八名信夫さん(83)が映画「駄菓子屋小春」を製作し、18日に熊本県庁で完成記者会見を開いた。西日本豪雨や北海道の地震など災害が後を絶たない中、監督・脚本・主演を務めた八名さんは「熊本がどうやって乗り越えようとしているのかを知ってほしい」と語った。

 八名さんは30年ほど前、熊本のラジオ番組に約10年間レギュラー出演した。当時ファンに活動を支えてもらったことで、岡山県出身の八名さんにとって熊本は「第二の古里」になったという。

 2016年4月の熊本地震から半年後、八名さんは被災地を回り、家を失いビニールハウスで暮らすお年寄りたちと交流する中で「苦しみを抱えながら自分で自分を励まし、笑顔で乗り切ろうとする姿に心を打たれた」という。「映画で力になりたい」と思い立ち、被害が大きかった熊本県益城町や熊本市などで撮影。製作費約3500万円を全額自己資金で賄った。

 映画は、熊本地震で崩れかかったビルの一角で「小春ばあちゃん」が営む駄菓子屋を舞台に、子どもたちの居場所である店を地上げから守ろうと、地域住民が結束するストーリー。被災した住民や子どもたちが芝居に初めて挑戦し、“リアル”な熊本を描いている。

 無料上映会を22日午後6時から、熊本市中央区のくまもと県民交流館パレアホールで開く。出張上映の依頼は、悪役商会=090(8700)9411。

=2018/09/19付 西日本新聞朝刊=

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