アナグマ、カモの食害急増 被害額3倍超 スイカ食い荒らしも 昨年度の熊本県内 [熊本県]

アナグマに食い荒らされたスイカ(熊本県提供)
アナグマに食い荒らされたスイカ(熊本県提供)
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 カモやアナグマといった小中型の鳥獣による農作物被害が急増している。熊本県によると、昨年度の被害額はカモが前年度比3・7倍の約3500万円、アナグマが同3・6倍の約1800万円に上った。アナグマの被害がこれほど大きいのは県内では異例で、県の担当者は「生態状況を分析して対策に生かし、被害軽減に努めたい」としている。

 県によると、昨年度の鳥獣による農作物被害は約4億7700万円で、全体としては前年度比4%減。動物別の内訳ではイノシシが約2億4800万円で最も多く、カラス約6400万円、シカ約6380万円-と続いた。前年度比でイノシシは9%減、シカは4割減少していた。

 一方でカモとアナグマの被害は激増。県によると、渡り鳥のカモは例年より寒い日が続いたことで、滞留が長期化。い草の圃場(ほじょう)を踏み荒らしたり、ブロッコリーなど露地栽培の野菜を食べたりする被害が相次いだ。さらに益城町では昨年、アナグマがビニールハウス内に侵入し、スイカを食い荒らす被害が立て続けに発生した。なぜ益城町の一部の地域で多発したかは不明という。

 県は6~7年前から、イノシシとシカの食害防止の取り組みに着手。規格外の収穫物を路地端に廃棄しないことや、見通しが悪く獣が住み着きやすい場所をつくらないよう草刈りをすることなどを農家に呼び掛け、効果が出ていたという。

 アナグマ対策として、県は侵入防止網の増設や巣を作りやすいのり面の手入れなどをするよう注意喚起する方針。カモの撃退法については「テグスを張るなどのアナログな方法しか取れず、まずは有効な技術について情報収集したい」と手を焼いている。

=2018/10/08付 西日本新聞朝刊=

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