阿蘇 草原保全へ初冬の採草 野焼きに備え [熊本県]

阿蘇山裾野の放牧地で生い茂ったススキを刈り取る組合員
阿蘇山裾野の放牧地で生い茂ったススキを刈り取る組合員
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 阿蘇一帯の草原の保全・活用に取り組む「草原再生オペレーター組合」(宮崎英雄組合長ら10人)が今季の採草を始めた。夏場の採草は飼料用で、冬場は堆肥に活用される。草原のやぶ化を防ぎ、年明けの野焼きに備えた作業でもある。

 青空が広がった24日は、阿蘇山の裾野にある黒川牧野組合(阿蘇市)の放牧地で作業があった。組合員らは大型の草刈り機など4台に分乗。高さ2メートルほどに茂ったススキ野を、うなりを上げ、円を描くように回り、刈り取っていった。

 同組合は2006年に設立。当初はバイオマス発電にも取り組んだが、現在は堆肥用の野草ロールを県内ばかりでなく、鹿児島、長崎県などにも出荷している。各牧野組合では組合員の減少などに伴い、未採草の原野が広がる傾向にあり、有効活用することで草原再生につなげる狙いがある。

 採草作業は来年3月中旬まで続く。前年度は130ヘクタールで採草し、今季は150ヘクタールを予定している。

=2018/11/26付 西日本新聞朝刊=

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