水俣病資料館「伝え手」4人に委嘱状 語り部活動を補助 [熊本県]

高岡利治市長(中央)から委嘱状を受けた市立水俣病資料館の「伝え手」たち
高岡利治市長(中央)から委嘱状を受けた市立水俣病資料館の「伝え手」たち
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 水俣市の高岡利治市長は26日、市立水俣病資料館で語り部の活動を補助する「伝え手」制度を新たに創設し、元資料館長の坂本直充さん(64)ら4人に委嘱状を交付した。任期は2021年3月末までで、来館者のニーズに合わせて講話を担当していくという。

 他の3人は、いずれも元水俣病センター相思社職員の吉永利夫さん(67)、遠藤邦夫さん(69)と、元街づくり団体代表世話人の浮嶌(うきしま)清己さん(72)。

 資料館での講話はこれまで、認定患者やその家族でつくる「語り部の会」が年間300回に上る活動を分担して行ってきたが、会員の死去や高齢化に伴い負担が増していた。現在、活動している会員7人に加え、支援者や行政OBを「伝え手」に任命することで多様な視点から水俣病を伝えていく狙いもあるという。

 委嘱式で高岡市長は「皆さんの経験、立場の中から正しい知識を与え、水俣の現状についてもしっかりと伝えてもらえれば」とあいさつ。6月から講話の試行を続けてきた坂本さんは「これまで出会った人たちから託されたことを自分の言葉で語っていきたい」と話した。

=2018/11/27付 西日本新聞朝刊=

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