高齢者の困り事手助け 八代市日奈久地区で「お互いさまの日」 タンス移動、草刈り、清掃… [熊本県]

白石キミ子さん(手前)が見守る中、窓拭きをする女性たち
白石キミ子さん(手前)が見守る中、窓拭きをする女性たち
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 1人暮らしの高齢者の困り事を同じ地域の住民が手助けする取り組み「お互いさまの日」が5日、八代市日奈久地区であった。同地区は高齢化率が50%を超えており、高齢者の見守り活動から一歩踏み込んで、地域の住民同士が支え合うきっかけをつくろうと初めて実施した。同じ町内の住民も協力し、各家庭を5人前後で訪問した。

 今回は、タンスの移動や草刈り、電球交換などの依頼があった7人を訪ねた。足腰が不自由な日奈久新田町の白石キミ子さん(83)宅では、73~82歳の女性3人が窓拭きに参加。ガラス戸にホースで水をかけ、高い窓は長い柄の先に付けたタオルできれいにした。

 中山敬子さん(82)は「自分もいつ助けてもらう立場になるか分からない。今は元気なので、少しでも役立ちたいと思って」。白石さんは「気持ちよく正月を迎えられる」と感謝した。

 企画したのは、日奈久校区のボランティア組織、校区福祉推進協議会(里木豊会長)。市社会福祉協議会が市内20校区に高齢者の支援態勢づくりを呼びかけたのを受け、民生委員や見守り活動に取り組む「ふれあい委員」たちと協議。加齢によって難しくなった日常生活の困り事を我慢し、周りに遠慮して助けを求めようとしない高齢者の姿が浮かんだ。「困ったときはお互いさま」という気軽な気持ちで高齢者が頼めるように、「お互いさまの日」を企画した。

 来年以降の実施日や回数は今回の結果を踏まえて検討する。市社協の村上宜隆地域福祉係主任(33)は「日奈久の取り組みを他の校区にも紹介したい。市内全体に広がってほしい」と話した。

=2018/12/06付 西日本新聞朝刊=

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