熊本空港への豊肥線延伸計画概要 全長10キロ、事業費380億円 1日6900人の利用想定 [熊本県]

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 熊本市中心部から熊本空港(益城町)へのアクセス改善のために県が計画するJR豊肥線の延伸事業で、県は12日、菊陽町の三里木駅と空港をつなぐルート案の概要を示した。集客が見込める県民総合運動公園(熊本市東区)の周辺に駅を新設し、3駅を結ぶ区間は全長約10キロ。県は総事業費約380億円と試算。1日の利用者数を約6900人と想定している。

 この日の県議会定例会特別委員会で報告した。県を中心とする第三セクターが事業主体となり、国の補助金を受けて線路や駅舎などの施設を整備し、列車の運行をJR九州に委託する計画。同社との協議を今後本格化させる方針。県は「延伸によって既存路線の増収効果が期待できる」として、JR九州から収益の一部を毎年県に還元するよう求めるとしている。

 熊本空港は2019年3月に民間の運営企業が決まり、23年春に国内線と国際線を一体化したターミナルビルが開業する見通し。延伸事業の完成時期は未定だが、県は「一般的に10キロの延伸には10年ほどかかる。新ビル開業の時期から遅れないよう、できる限り工期を縮めたい」としている。

 県は空港の駅を高架構造で建設することを想定しているが、新ターミナルビルとの接続については未定。特別委では、議員から「新ビルの設計段階から駅の位置付けをきちんと盛り込んで計画を進めてほしい」などと注文が上がった。県は「運営企業の応募者と緊密に連携し、新ビルと駅とのアクセスが不便にならないよう対応したい」と説明した。

=2018/12/13付 西日本新聞朝刊=

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