米・食味コンクールW金賞 阿蘇市の中山さん親子 「スパルタ自然農法」実る [熊本県]

親子そろって金賞を受賞した中山美智也さん(右)と北斗さん
親子そろって金賞を受賞した中山美智也さん(右)と北斗さん
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 岐阜県で11月下旬にあった米のうま味を競う全国大会「米・食味分析鑑定コンクール」で、阿蘇市竹原(たかわら)で稲作に取り組む中山美智也さん(61)と長男北斗さん(27)の親子が最優秀の金賞をそろって受賞した。火山灰土の阿蘇地域では米作りが難しいとされるが、稲を鍛えて育てる「スパルタ自然農法」を取り入れ、品質の高さが評価された。

 中山さん親子は水田6・5ヘクタールで、7品種の米を栽培している。「稲そのものの強さや生命力」を引き出すため、低温で種もみを保存したり、ローラーで苗を踏みつけたり、田に張る水量を控えめにしたりするなど、厳しい環境で生育する独自の農法を、約30年前から模索している。肥料に畜産堆肥を使う農家が多い中、稲わらとぬかだけを使う。

 親子が今回出品したのは「ぴかまる」という品種。コンクールには全国から5700点の応募があり、粒の形や大きさ、つや、甘みなどが審査された。測定器具と実食審査で、北斗さんの米は上位19人の金賞に選ばれ、美智也さんの米も別部門で金賞に輝いた。親子での受賞は珍しいという。

 2016年の熊本地震で、水田には亀裂や段差が生じたが、親子は機械を使わず、手作業で農地を補修。今年は台風や天候不順に見舞われたが、「強い稲づくり」が実り、受賞につながったという。親子が収穫した「ぴかまる」の新米は、阿蘇市内の道の駅などで、1キロ3500円で販売されている。

 中山さん親子は「来年も連続ダブル受賞を目指し、阿蘇の米のうまさをアピールしたい」と話していた。

=2018/12/14付 西日本新聞朝刊=

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