地震の縁忘れず、5年後会おう 益城町でタイムカプセル埋める [熊本県]

タイムカプセルを埋める児童たち
タイムカプセルを埋める児童たち
写真を見る
サクランボの苗木を植える参加者たち
サクランボの苗木を植える参加者たち
写真を見る

 熊本地震をきっかけに生まれた縁を、これからも大切にしよう-。益城町立飯野小で10日、児童や地域住民、近隣にある仮設住宅の入居者ら約200人が集まり、タイムカプセルを埋めるイベントを開いた。住民や、地震当時に避難所運営などを支援した団体などが企画。5年後に再会して掘り返すことを約束した。

 参加者は、5年後の自分に宛てて手紙を書き、写真など思い出の品と一緒に、長さ1メートルのパイプ形のタイムカプセルに入れて、校庭に埋めた。飯野小3年の吉川大翔(ひろと)君(9)は「5年後の僕は優しいですか。優しかったらうれしいです」とつづった。

 息子2人と参加した会社員舩場佳奈子さん(38)は、地震の影響で1年前に熊本市東区から同町に引っ越してきたばかり。「今と変わらず5年後も家族仲良く元気に過ごせているといいですね」と記し「飯野は住みやすい。地震で新しい縁ができました」と語った。

 「飯野の人たちとのつながりは貴重な経験」と書いたのは、学生ボランティア団体「北九州学生プロジェクト」スタッフで九州工業大大学院1年の野口純平さん(22)。地震後に10回ほど益城町に足を運び、バーベキューなどの交流イベントを実施してきたという。

 また、イベントの記念として、サクランボの苗木2本とシバザクラの苗300本が植えられ、それぞれ「飯野っ木」「元気ロード」と名付けられた。参加者が再会したときに、実を収穫し、花を楽しむという。

 イベントの発案者で、小学校に隣接する飯野仮設団地の前自治会長、草野圭介さん(44)は「5年後に笑顔で集まり、この時のことを語り合いたい」と話した。

=2019/02/12付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]