「カンボジアに学校を」20年超 6校目候補地など視察 芦北町交流協会 [熊本県]

24日から始まるカンボジア研修に参加する芦北町国際交流協会の派遣団員たち(町提供)
24日から始まるカンボジア研修に参加する芦北町国際交流協会の派遣団員たち(町提供)
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2002年8月、カンボジアに開校した「芦北ひまわり第2学校」
2002年8月、カンボジアに開校した「芦北ひまわり第2学校」
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 カンボジアに学校を建設する取り組みを20年以上続けている芦北町国際交流協会(会長・竹崎一成町長)が、相互理解の促進や6校目の候補地視察などを目的にした研修団を24日から現地に派遣する。小学5年から今春卒業した高校生までの児童、生徒17人を含む24人が、既に開校した学校の成果や課題、子どもたちを取り巻く環境などについて学ぶ。

 町では1997年ごろ、当時の佐敷小児童の発案で、内戦で疲弊したカンボジアに学校を造ろうと募金活動が始まった。町に研修に来た現地の教員が「学校が足りない」と話したことがきっかけだったという。同年に協会が発足。町役場などに募金箱が設置されたほか、児童や生徒たちもコメやタマネギを作ったり、バザーを開いたりして売上金や益金を寄付してきた。

 町を挙げた活動で、2001年3月に最初の学校が南部のシアヌークビル市に開校。町民による大口の寄付もあって、02、03、09、15年に計4校が加わった。ただ、物価や人件費の伸びにより、当初は377万円だった建設費が15年には711万円に急騰。6校目の資金として現在約700万円集まったが、建設には総額1千万円が必要だという。

 研修団派遣は12年12月以来3回目。24日から29日まで、これまでに開校した学校を訪れて授業を参観したり、交流会に参加したりする。6校目の候補地を視察するほか、孤児院や博物館、世界遺産のアンコールワットなども見学する予定。

 18日夜に町役場であった結団式では、団員たちが「カンボジアの歴史や文化をしっかり学びたい」「今後の活動に生かせるよう現地の状況を把握してきたい」などと誓い合った。

 学校建設は、脚本家の小山内美江子さんが代表を務める認定NPO法人「JHP・学校をつくる会」(東京)の仲介で進めている。町は活動を継続、強化するため、16年4月から、ふるさと納税に1回500円の寄付制度を設け建設資金に充当。年間170万円前後が集まっており、協会事務局を担う町企画財政課は「町の特色として、息の長い活動にしていきたい」と話している。

=2019/03/22付 西日本新聞朝刊=

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