高森駅の再開発構想を公表 南阿蘇鉄道 住民の要望も加味 [熊本県]

夕日に染まる阿蘇・南外輪山を望む新高森駅のイメージ図
夕日に染まる阿蘇・南外輪山を望む新高森駅のイメージ図
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住民らに構想案を説明する設計者の太田浩史さん(右)
住民らに構想案を説明する設計者の太田浩史さん(右)
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 熊本地震で被災し、部分運行が続く南阿蘇鉄道(本社・高森町)の起点となる高森駅の再開発構想がまとまり23日、住民らに公表された。阿蘇五岳や南外輪山を広々と望める芝生の乗降場、災害時には炊き出しにも活用できるキッチン、車中泊にも対応できる駐車場整備などが柱。運営する第三セクターは、2022年度の全線開通に合わせ構想を実現したい考えだ。

 設計者の太田浩史さん(50)は「まちと駅を近づける」「列車の旅をより楽しむ」「夕日に染まる南外輪山や根子岳などの景観を生かす」などの視点から構想原案を作成。昨年9月、公募コンペ(39件応募)で選定された。

 構想案は、約30年前に建設された現在の駅舎(約300平方メートル)の約2倍の広さで、横長くなる。通常の列車は旧来型の乗降だが、トロッコ列車の観光客は芝生広場で乗降する。

 構想案をたたき台に、定住、観光、防災などの視点から、町民や高校生を対象にしたワークショップを6回開催。住民の要望やアイデアも加味し、最終案をまとめた。総事業費は約6億円と見込まれ、21年度の着工を目指したい考え。

 意見交換会では「違う時間」「居場所」「海外の駅」「駅グルメ」「出会い」「ふれあい」などの点から、参加者がそれぞれが描く新駅のイメージを語った。

 南阿蘇鉄道は現在、全長約17・7キロのうち中松-立野駅間の10・6キロが不通区間。トンネルの損傷が激しかった犀角(さいかく)山では、山を丸ごと削るなど難工事を強いられている。

=2019/03/24付 西日本新聞朝刊=

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