地元歓迎「待ちわびた」 豊肥線来年度開通 生活、観光、経済にも展望 [熊本県]

JR豊肥線の全面復旧を待つ阿蘇駅の片山英憲駅長。指し示す方向に肥後大津駅がある
JR豊肥線の全面復旧を待つ阿蘇駅の片山英憲駅長。指し示す方向に肥後大津駅がある
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 国がJR豊肥線の2020年度全面開通の見通しを発表した12日、地元関係者から喜びの声が相次いだ。

 蒲島郁夫知事は記者会見し「通勤・通学といった地元の生活のみならず、九州全体の観光・経済にとっても重要な意味を持つ」と歓迎した。

 豊肥線復旧を巡っては、JR九州と県が昨年12月から、鉄道軌道整備法による国の補助適用に向けて協議中。補助には、復旧後に10年以上の長期運行を確保するための計画を策定する必要もある。蒲島知事は「まずはJR九州に考えを示していただき、市町村とともにしっかり確認したい」と述べた。

 不通区間東端にあるJR阿蘇駅の片山英憲駅長(64)は「地震後、列車を待ちわびるお客さんの声を聞いてきただけに、開通のめどが立って良かった。生活と観光の両面から、復興やにぎわいにつなげていきたい」と顔をほころばせた。

 同駅に8年前から駅長として勤務。阿蘇観光の玄関口でもあり、地震前は1日当たり約千人が乗降し、外国人観光客が8割を占めた。だが地震後は3分の1に激減。「大津町や熊本市の病院などに通うお年寄りから、再開を望む声が多かった」という。

 阿蘇市郡から通う生徒が多数いる大津高校(大津町)では、JR豊肥線の不通区間を代替バスで通う生徒も多く、高木泰典教頭(49)は「地震前の通学スタイルに戻るのは、生徒にとって良いこと」と歓迎。大津町の家入勲町長は「阿蘇地域も含めた早期復興につながってほしい」とのコメントを出した。

=2019/04/13付 西日本新聞朝刊=

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