益城町が献花台設置 地震から3年 遺族ら追悼 [熊本県]

熊本地震の関連死で亡くなった夫を悼み献花する益城町木山の井芹葉子さん
熊本地震の関連死で亡くなった夫を悼み献花する益城町木山の井芹葉子さん
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 2016年4月の熊本地震で2度の震度7の揺れに襲われ、甚大な被害を受けた益城町は13日、地震犠牲者を追悼するための献花台を町交流情報センターミナテラスに設けた。14日で地震発生から3年となるのを前に、献花に訪れた遺族は「安らかに眠ってほしい」と故人の冥福を祈った。

 益城町は、震災関連死を含め45人が犠牲に。住家6259棟が全半壊となり、仮設住宅は県内最多の1562戸が建設された。仮設住宅などで仮住まいを続ける被災者は3473人(今年3月末)に上る。

 献花した同町木山の井芹葉子さん(86)は地震で自宅が全壊し、夫の昭雄さん=当時(89)=とともに避難所となったミナテラスで10日ほど過ごした。その後、親族のいる岐阜県に避難したが、昭雄さんは避難先で体調が悪化し、16年12月に亡くなった。

 昭雄さんの死後、井芹さんは町内の仮設住宅に入居し、昨年5月に再建した自宅に戻った。地震前に自宅で開いていた三味線教室も再開したが、生徒は地震前の3分の1に減った。「町の復興はまだ。主人にはもうちょっと見守っていてね、と伝えました」

 町は17、18年には町主催で犠牲者追悼式を行ってきたが、今年からは県主催の追悼式に一本化し、代わりに献花台を設置した。設置は16日まで。

=2019/04/14付 西日本新聞朝刊=

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