「避難所初動運営キット」作成 熊本大の竹内准教授、県内で400個配布へ

「避難所初動運営キット」を紹介する熊本大の竹内裕希子准教授(左)
「避難所初動運営キット」を紹介する熊本大の竹内裕希子准教授(左)
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 熊本大の竹内裕希子准教授(防災教育)が中心となり、災害時の避難所開設や運営に必要な道具を詰めた「避難所初動運営キット」を作成し、県内全市町村に400個配布する。昨年4月の熊本地震で、避難所運営が混乱した教訓を生かした。竹内准教授は「平時からの備えや訓練にも役立てて」と話している。

 竹内准教授は、熊本地震で避難所運営に当たった地域の自主防災組織への聞き取りで「運営に必要な資材や文房具を備えておらず、通路の確保や避難住民の名簿作成に困った」との声を多く聞いた。

 キットは体育館ほどの避難所で、開設から3日間程度の使用を想定。筆記具、立ち入り規制用ロープ、授乳室などの案内標識一式、メガホンなど25点を一つの箱に収めた。使用マニュアルには、避難者名簿作成用に、氏名などと併せて医療・介護支援の必要の有無も尋ねる「避難者受付カード」をつけた。運営役員用の腕章には、それぞれの役割も書き込むなど、使い勝手がいいように工夫した。

 竹内准教授は「地域で話し合って事前に避難所の間取りを決めたり、運営訓練を行ったりする際にもキットを活用し、それぞれに必要な道具を足していってほしい」と話している。日本テレビ系の「24時間テレビ」に寄せられた募金を活用し、8月までに配る予定という。

◆「避難所初動運営キット」の25点◆

 使用マニュアル▽案内標識▽腕章▽スケッチブック▽軍手▽電源タップ(6個口)▽はさみ▽カッターナイフ▽ポリ袋(45リットル)▽マスク▽救急ばんそうこう▽ブルーシート▽油性マーカー(赤)▽油性マーカー(黒)▽ボールペン▽鉛筆▽鉛筆削り▽規制用ロープ▽規制用テープ▽布粘着テープ▽養生テープ▽メガホン▽保安指示灯▽懐中電灯▽アルカリ乾電池

=2017/05/18付 西日本新聞朝刊=

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