2008年6月13日

<1>食生活改善 1ヵ月で心身に変化

 食べものって、すべて生きものの命なんですよね。つまり私たちは、食べることで地球の生きものとつながり、支えられています。それなのに今は、いいかげんなものをいいかげんに食べることが多く、病気にかかりやすい、体の調子が悪い、心が重いなど、知らない間に心と体が弱くなっている人が増えているようです。

 例えばヒトの体温は36度台ですが、最近はそれ以下の人が多い。低体温になると免疫力が落ち、臓器の働きも悪くなって、さまざまな心と体のトラブルを引き起こす原因となりますが、それが中高生だけではなく、小学生、幼児にまで広がっているのです。一度学校に行って子どもの様子を見てください。朝からぐたーっとした子どものなんと多いことか。

 症状に合わせた対策をとる以上に大切なのは、食を大事にして、私たちの体を細胞レベルでもっと活性化させることです。そのために私は望ましい17の食習慣を書いた「食生活チェックシート」を作りました。この中から3つを選び、1カ月間実践しようと呼び掛けています。実践は主に小、中学校ですが、心と体が改善された例が続出。集中力も増して学力がアップしたと大好評です。

 2006年11月から1カ月実践した長崎市立橘中学校では、朝の体温が35度台だった生徒の大半が36度台に回復しました。食べものの生きる力とつながることで、体が細胞レベルで活性化したと考えられます。もちろん、低体温の原因は食だけではありませんが、食の効果は絶大です。

 生徒の感想です。

 「部活のときも実行前よりはパワーがでてきたりして、たくさん練習できるようになってきました。1カ月ぐらい続けてくると続けることが普通になってきました」「一週間はほとんど変化がなくて、本当に変化があるのかと疑問に思っていたけど、2週間目ぐらいからずっと治っていなかったかぜが良くなった」

 養護教諭の川下節子先生(現・東長崎中学校)も驚きました。

 「午前中の授業に集中できるようになったと感じていますし、体調不良で保健室利用が多かった生徒が元気になっていく自分の変化に驚いているケースもあります。子どもたち自身も自分に起こる良い変化を実感し、ますます意欲的になっていっています」

 どうですか。来週からは、こんな心ウズウズ、体ピンピンになるチェックシートの中身を具体的に提案しますので、どうぞ、自分の体で体験してみてくださいね。<続く>

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 ▼よしだ・としみち 1959年、長崎市生まれ。長崎県佐世保市世知原町在住。九州大学大学院修士課程を修了後、長崎県の農業改良普及員に。96年、県庁を辞め、有機農家として新規参入。「大地といのちの会」を結成し、九州の内外で生ごみリサイクル旋風を巻き起こしている。著書に「生ごみ先生のおいしい食育」「まるごといただきます」(いずれも西日本新聞社刊)。

=2008/06/13付 西日本新聞朝刊=

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