2010年5月 6日

【元気野菜de元気人間(吉田俊道)】<1>おなか畑を育てよう

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食を正して病気退散

 「とにかく元気になった。疲れやすかったのに、体が軽く、気持ちも明るく前向きになった」「生理痛が全くなくなった。皮も新芽などが出る生長点もすべていただき、食べ物を大切に体に取り入れようという気になった」「風邪の治りが早い」「花粉症が今年はつらくない」-。

 これは、昨年六月から西日本新聞で私が連載した「いのちいただきまぁす」で提案した「元気な旬の野菜を食べよう」「朝はごはんとみそ汁」など、十七項目からなる「食生活チェックシート」を今年三月から約一カ月間、子どもと一緒に実践した福岡市内のある小学校の保護者の声です。

 アンケートによると、児童の三割が訴えていた便秘がゼロに。また、「疲れや寝起きの悪さを感じていた」九割のうち、八割が改善しました。

 信じられないかもしれませんが、食をただせば、まず低体温や便秘が改善されるので、心身ともにパワーアップするのは当たり前。二〇〇六年から始めた長崎県佐世保市のマミー保育園では、五十人の園児がインフルエンザと無縁の生活を送り、何かの病気で休む子が一カ月間一人もいないこともよくあるくらいですから。

 三分づきご飯と、生ごみリサイクルで自分たちが育てた元気野菜をもりもり食べて快食快便の園児たち。今、話題をさらっている新型インフルエンザも、ウイルス対策も必要でしょうが、自分が強くなることがもっと大切なんですよね。私たち人間もまた微生物だらけの地球に住み、微生物に助けられて生かされている生き物なのですから。

 佐世保市で取り組むほかの保育園でも、まず風邪をひく子が減少。かかったとしても治りが早く、何より園児が落ち着いてきたという報告を受けています。

 なぜこんなに変わるのか。それを私は、元気野菜作りに教えられました。生ごみや雑草などを上手に土に戻してやると、豊富なミネラルや微生物代謝物質を野菜の根が吸収。抗酸化力が高くて腐りにくい、「虫も食わない」元気な野菜が育ちます。ヒトの体も同様に、小腸に絨毛(じゅうもう)と言う根を張っていますから、「おなか畑」がミネラルと、いい菌ちゃんでいっぱいになる食生活をすれば、「病気に負けない」元気人間になるわけです。

 次週から、元気野菜で元気人間になる仕組みと方法を具体的にお話しします。お楽しみに。
 (大地といのちの会代表)

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 ▼よしだ・としみち 1959年、長崎市生まれ。九州大大学院修士課程修了。長崎県の農業改良普及員を経て有機農家に。「大地といのちの会」では、生ごみから元気野菜を作り、消費者サイドから生産現場を変える取り組みを展開。長崎県佐世保市在住。

=2009/05/17付 西日本新聞朝刊=

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