2010年5月10日

【元気野菜de元気人間(吉田俊道)】<7>リビングファーム

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しっかりつぶした野菜と米ぬか、土を入れた容器。野菜作りはここからスタート

部屋で育ててみよう

 元気野菜を育てたくても庭がないし無理。そう思っている方のために、生ごみリサイクルによる“プチ農業体験”が部屋の中で簡単にできる「リビングファーム」をお教えします。

 用意するのは、容量5リットル前後のふた付き発泡スチロールまたはプラスチックの食品保存容器。直売所などに売っている米ぬか、乾き気味の土(使用済みの培養土や庭の土など)。種は今からの季節なら、ソバやツルムラサキなどがお薦めです。

 ではやり方です。

 (1)野菜くずや卵の殻、骨、食べ残しなどをポリ袋に入れる。生ごみが足りないときは、冷蔵庫で保管しながら数日間生ごみを加えていく。
 (2)分解を早めるため、ポリ袋の上から靴のかかとや石などを使い、生ごみをぺちゃんこにつぶす。容器につぶした生ごみの3倍の土と生ごみ、片手盛りの米ぬかを入れてよく混ぜる。細部まで十分に混ぜて、土がカラカラでもなく、ベトベトでもない、しっとり湿った状態になればOK。ふたを閉めて寝かせる。
 (3)2週間にわたり、2―3日に1回ふたを開けてよく混ぜ、ふたを閉める。白カビが出て、においが悪くなければ順調。(このとき菌ちゃんの増殖で発生した熱の熱さを体感してください)。中身が容器の半分以下ならふたをしたままシェイクしてもよいが、ときどきはかたまりがバラバラになるよう直接混ぜる。
 食品保存容器の場合、発熱によって容器の隅が露でぬれることがあるのでよく混ぜること。途中で乾燥してきたら水を足し、むらなく混ぜ合わせる。
 (4)骨や卵の殻、玉ネギの皮を除いてほとんど分解したら、湿った状態のままふたをして、2週間部屋に放置しておく。
 (5)計4週間で、生ごみ臭が全くしないふかふかの土になっている。種をパラパラとまき、種が土で隠れるよう軽く押し込んで軽く水をかけ、室内の光が当たらない場所に放置する。
 (6)3―5日で発芽。その後は窓際などできるだけ明るいところに移し、毎日の成長を楽しむ。土の中が湿っている限り水やりも不要。間引くように根ごと引き抜いて1―3週間の間に収穫完了。
 (7)若いうちは根まで全部いただける。全身が若々しい新芽野菜で栄養分がとても多い。サラダでもみそ汁の具でもよい。
 (8)全部収穫したらまた次の種をまく。一度生ごみで土ができたら、そのまま2―3回は収穫可能。その後、また生ごみを入れて土を再生させる。

 一生懸命生きていた赤ちゃん野菜をいただくのです。「お野菜さんごめんね。ありがとう!」と心から思えてきますよ。

 私の実践は随時、西日本新聞のホームページ「食卓の向こう側プラス」で公開していきますね。
 (NPO法人「大地といのちの会」理事長)

=2009/06/28付 西日本新聞朝刊=

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