【宮崎】宮崎市長選・3候補の横顔

戸敷 正氏
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伊東 芳郎氏
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清山 知憲氏
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 宮崎市長選は28日の投票日に向けて、いずれも無所属で、3選を目指す現職戸敷正氏(65)、元市健康管理部長で医師の新人伊東芳郎氏(48)、元県議で医師の新人清山知憲氏(36)が論戦を繰り広げている。3人の人柄など横顔を紹介する。

■次世代のため総仕上げ 戸敷 正氏(65) =無所属現職

 「ようやく成果の芽が出つつある事業ばかりだ。宮崎の将来を担う子どもたちにしっかりとこの街を継いでいきたい」。集大成と位置づける3期目を目指す。

 子育て、教育が政治家を志した原点だ。宮崎県農業大学校を卒業後、旧佐土原町職員に。PTA役員を9年間務めるうちに学校・家庭・地域社会の連携強化の必要性を感じ町長選に出馬し当選、2期務めた。

 市長選には2010年に初当選。家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)や南海トラフ地震の防災対策に追われた。「40万市民の命を守る」。津波避難タワーをつくるなど減災対策に力を注いだ。

 若者流出が続く宮崎市。もっと若者が魅力を感じる街にしたいと考えている。航空機部品メーカーやIT企業の誘致を実現。中心市街地のにぎわいを取り戻そうと、宮崎駅周辺にアイドルのコンサートも開催できる5千席以上のアリーナ新設構想を打ち出した。

 酒もたばこもやらず、市内に住む2歳から小5の4人の孫と一緒に食事をするのが一番の楽しみ。「宮崎が誇る食、神話、スポーツ、花を全国に発信し、宮崎を元気にしたい」。未来へ続く世代のために、街づくりの総仕上げにかかる。

■全国をリードする市に 伊東 芳郎氏(48) =無所属新人

 郷里宮崎に帰ってきた時の原点は「日本の都市をリードする宮崎市に変えたい」。市役所内部から改革ができないのであれば、自ら新しいリーダーとなって、改革を進めるしかないと決断した。

 宮崎医科大では公衆衛生学に関心を持ち、卒業後に旧厚生省入り。医療環境の充実や予防医学に携わり、長崎県佐世保市保健福祉部長、厚生労働省保健医療技術調整官を経て、2009年から宮崎市へ。

 12年から昨年3月まで市健康管理部長として全国有数の予防接種助成を実現し、県と協力して動物愛護センターを設置した。

 市長選では、箱モノでなく、人への投資、人づくりへの投資の必要性を強調する。中学生までの医療費の完全無料化、介護保険料の増額ゼロに取り組み、市街化区域・調整区域見直しによる経済活性化などを訴える。

 家族は妻と小学生から高校生までの1男3女。子育て真っ最中だが宮崎への思いを話し、立候補に理解をもらった。こよなく愛するのは坂本龍馬。「長男に龍馬の本名を付けるほどですから」と笑う。ブーゲンビリアのピンクをイメージカラーに、市内を走り回る。

■政策にデータや根拠を 清山 知憲氏(36) =無所属新人

 「宮崎市の力はこんなものじゃない。もっと成長できる」。県都の活力を取り戻そうと県議を辞し、立候補を決めた。政策は先進事例のデータや根拠を基に立案し、その結果を検証して次に生かす行政が信条だ。

 東京大医学部卒の医師。卒業後は国内屈指の研修病院である沖縄県立中部病院や、米国の病院で研修した。政治の道を志したのは米国滞在中。宮崎の医師不足を知り、医療体制を改善しようと2011年の県議選宮崎市選挙区に出馬しトップ当選した。当選後も県議の傍ら、病院の救急当直に入って医療現場を支えた。

 市長選への出馬は県議時代、山積する市の課題に危機感を抱いたのがきっかけ。若い世代の県外流出対策や、本格的な高齢社会の到来に向けた社会保障政策は待ったなしだ。「宮崎市は国や県との連携も弱い。課題に今、手を打たないと間に合わない」と語る。

 ネットによる災害時の情報発信、県外や海外の人材を産業の担い手に取り込むグローバル戦略、予防で病気の重症化や認知症を防ぐ方策と、政策を語る口調は熱っぽい。細身だが、沖縄の病院での研修時は2年連続で当直回数が最多。「意外とタフですよ」と笑う。

=2018/01/24付 西日本新聞朝刊=

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