「大量併用での副作用」防げ 高齢者の薬 減らす研究会 八幡地区 あす発足 薬剤師や医師情報を共有

ポリファーマシー解決を目指す研究会の立ち上げについて説明する末松文博さん(左)たち
ポリファーマシー解決を目指す研究会の立ち上げについて説明する末松文博さん(左)たち
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 種類の違う薬を大量に併用することに伴う副作用「ポリファーマシー」を防ごうと、八幡地区の薬剤師や医師の有志が22日、「北九州高齢者薬物療法研究会」を発足させる。医療者同士が顔の見える関係になることで情報の共有を図り、高齢患者への薬の処方を減らそうという試みだ。

 研究会の代表世話人に就く薬剤師の末松文博さん(58)によると、ポリファーマシーのポリは「多くの」、ファーマシーは「薬」の意味。高齢の患者は腰を痛めれば整形外科医、高血圧などを患うと内科医らの診断を受け、それぞれ薬を処方される。このため一度に十数錠の薬を飲むケースもあるという。

 入院患者をみても、地元の薬剤師会が2月に行った病院アンケート(北九州市内39病院が回答)によると、約6割が薬の投与量が適正かどうか算定していなかった。理由として「他の医師の処方を勝手に減らせない」ことなどを挙げていたという。

 研究会の世話人メンバーは、病院の院長や地元薬剤師会幹部など18人。今後、医療者向けのセミナーなどを企画していく予定で、設立を記念し22日、ポリファーマシー対策の第一人者を招いた講演会を開く。

 政令市で高齢化率が最も高い北九州市。末松さんは「活動を市内全域に広げ、今後の地域医療のモデルになるよう取り組みたい」と話した。


=2017/04/21付 西日本新聞朝刊=

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