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iPSを使わずに腸細胞作製に成功 九大グループ

 マウスの皮膚細胞やヒトの血管細胞から、腸になる前段階の腸前駆細胞を作ることに、九州大生体防御医学研究所の鈴木淳史教授らの研究グループが世界で初めて成功した。人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使わずに、短期間で効率的に組織細胞に分化させる「ダイレクトリプログラミング」という手法を用いた。腸疾患の病態解明や創薬への応用が期待されるという。

 研究成果を9月下旬、米科学誌「セル・ステム・セル」電子版に発表した。

 グループが、マウスの皮膚細胞に4種類の遺伝子を加えて培養したところ、マウス胎児のものと同じ性質の腸前駆細胞に分化した。これをマウス成体の腸幹細胞へと成長させ、大腸炎を患ったマウスの大腸に移植すると、炎症が改善し、腸の一部として機能したことが証明された。

 この4種類の遺伝子をヒトの血管細胞に加えて培養すると、ヒト胎児のものと同じ性質の腸前駆細胞になり、大腸炎マウスへの移植で同様に腸を再生した。ただ、培養する際にウイルスを使っており、ヒトには移植できない。


=2017/11/06付 西日本新聞朝刊=

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