九州がんセンターがガイドブック 基礎知識や最新治療 分かりやすく解説

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 国立病院機構九州がんセンター(福岡市南区)は、患者と家族向けの医療ガイドブック「がんと向き合うあなたへ~知りたいこと、伝えたいこと~」を出版した。福岡県の書店を中心に販売するほか、九州・山口の約3千の医療機関に送付し、待合室などに置いてもらう。同センターの藤也寸志(とうやすし)院長(59)=写真=は「がんについての正しい情報を広めたい」としている。

 同センターが患者や家族向けの医療ガイドブックを出版するのは初めて。胃がんや食道がん、乳がんといった各分野の専門医が、基礎知識や最新の治療法など62テーマを解説。専門用語を減らし、絵や図を多用して読みやすくしている。

 がんの患者数は年々増え続ける一方、「患者が持つ正しい情報は不足している」(藤院長)という。インターネットなどで誤った情報があふれ、必要以上に不安や悩みを抱える患者も多い。同センターは福岡県内の診療連携で中心的役割を果たし、患者への相談支援情報を発信する「都道府県がん診療連携拠点病院」に指定されていることから「情報発信は使命」と出版に至った。

 昨年から医師を対象にしたコミュニケーションスキルセミナーを開くなど、患者との意思疎通の質向上も図っている。「ガイドブックを読んで、疑問に思ったことは何でも聞いてほしい」との思いも込めている。A4判、144ページ。1620円。問い合わせはバリューメディカル=03(5441)7450。

=2018/02/26付 西日本新聞朝刊=

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