乳がん啓発10年 最後のフラ公演 母の死機に活動の嶋津さん 福岡県

写真を見る

 フラダンスなどを通じて乳がんの早期発見を呼び掛けるチャリティーイベント「ALOHAプロジェクト」が3日、福岡市の早良市民センターで行われた=写真。ダンス公演の合間に来場者に検診受診などを勧める取り組みで、同市南区でダンススタジオを経営する嶋津真紀さん(48)が始めて10年を迎えた。参加者も増え一定の啓発も果たせたとして、今回を最後にするという。

 嶋津さんは2006年、母親を乳がんで亡くした。発見が遅れ、気づいた頃には腰と肝臓に転移していたという。還暦まであと1カ月だった母の無念を思い「早く見つけてあげられれば」と後悔した嶋津さんは「得意のフラダンスで、多くの人に早期発見のきっかけをつくれないか」と催し開催を思いついた。

 イベントでは、ステージの合間に乳がんの知識や検診の重要性、保険の備えの必要などを専門家に講演してもらう。当初は数十人だった参加者も500人を超えた。公演団体から集めた収益金を使って、マンモグラフィー検診をわずか500円で受けられるようにした年には、ダンス観覧のついでに受診して異常が見つかった人もいたという。

 イベントは今回で一区切りをつけるが、嶋津さんは「今後はフラとは違う形での効果的な啓発活動を考えたい」と意欲を見せている。 

=2018/06/04付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]