睡眠 仕組み知り 質高めよう 田川市 内村・久留米大教授が講演

よい睡眠の取り方を解説する内村直尚教授
よい睡眠の取り方を解説する内村直尚教授
写真を見る

 睡眠に詳しい久留米大医学部神経精神医学講座の内村直尚教授が、田川市伊田の市民会館で「よい睡眠!! こころの疲れを和らげる」と題して講演した。内村氏は「睡眠不足は生活習慣病やアルツハイマー、うつ病の原因や、交通、産業事故の誘因となる。睡眠の仕組みを知り、質を高めることが重要だ」と訴えた。

 内村氏は睡眠の役割について、脳と体の休養や疲労回復、エネルギーの保存、免疫機能の向上などを挙げた。記憶を固定する効果もあり、勉強後すぐに寝たグループと徹夜したグループとでは、すぐに寝たグループの方が翌日、多くの内容を記憶していた実験結果を紹介。「眠らないと脳が休まらない。受験勉強で徹夜をしても意味がないので、3時間ほど睡眠を取った方が良い」と強調した。

 睡眠不足になると、食欲がわく摂食促進ホルモンが増える一方、摂食抑制ホルモンが減るため肥満になりやすく、「夕食は眠る2時間前までに済ませ、十分な睡眠を確保し、朝食をしっかり食べることがダイエットになる」と述べた。

 必要な睡眠時間について、「8時間眠れるのは15歳まで。25歳7時間、45歳6・5時間、65歳6時間となる。寝不足も駄目だが、寝過ぎも体に悪影響を及ぼす」と指摘。集中力を高めたり、生活リズムを改善したりするために20~30分程度の昼寝を勧め、「質の高い睡眠は、健康を維持し、健康寿命を延ばすことにつながる」とまとめた。

 講演会は県田川保健福祉事務所や福祉関係者らでつくる「人に優しい町・田川をつくる会」が7月14日に開催。約100人が参加した。

=2018/08/02付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]