5年伸ばした髪、病気の子に寄付 筑紫野市の小4男児

美容室で髪を切ってもらう河野祐太君(右)。左は見守る母親の典子さん
美容室で髪を切ってもらう河野祐太君(右)。左は見守る母親の典子さん
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切った髪を手に、河野君は「すっきりした」
切った髪を手に、河野君は「すっきりした」
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 筑紫野市原田の原田小4年、河野祐太君(9)が4日、腰の辺りまで伸ばしていた長髪を美容室で切り、病気などで髪を失った子どもたちのかつらとして活用してもらうよう寄付した。ヘアドネーション(髪の寄付)と呼ばれ、約40センチを切り落とした。

 母親の典子さん(38)によると、髪を伸ばし始めたのは5年ほど前。「気づいたら肩までになっていて、かわいらしいのでそのままにしていた」という。

 小学校入学後も長いまま。夏は全部を後ろで結び、冬は半分下ろしたスタイル。遊んだ後に乱れた髪を先生や上級生が直してくれるなど、みんなにとてもかわいがられたそうだ。

 一方で「シャンプーにトリートメントと、長い髪を毎日洗うのが大変」と河野君。加えて進学する中学校ではこの長さは認められない。髪を切り、ヘアドネーションをしようと対応する美容室を探した。

 訪れた店は同市二日市中央5丁目の「プリンヘアールーム」。月に数件のヘアドネーションがあるが、店長の園木友也さん(32)は「男性は初めて。パーマなどをしていないきれいな髪なので、かつらを作りやすそう」と驚いていた。

 ため息と涙を交えて典子さんが見守る前でカットが終了。河野君は「すっきりしていい気持ち。切った髪の毛のかつらを使う人もいい気持ちになってほしい」と目を輝かせた。

=2018/10/05付 西日本新聞朝刊=

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