慢性期脊髄損傷のマウスを治療 神経幹細胞に薬品与え移植

 けがをしてから時間がたち、運動機能の回復が困難になった「慢性期」の脊髄損傷のマウスでも、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った神経幹細胞に特定の薬品を与えた上で移植すると、まひをした足が少し動くようになったとの実験結果を、慶応大の岡野栄之教授らが29日付の米科学誌電子版に発表した。

 脊髄損傷の患者は国内に15万人以上で、多くが慢性期。チームは従来、神経幹細胞の移植とリハビリを組み合わせた治療開発を試みていたが、今回は薬品で神経になる能力を増強した細胞だけで一定の回復を可能にした。岡野教授は「今後、慢性期の患者の治療につなげたい」と話している。

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