終末期の悩み、ウェブで寄り添う 福岡の社会福祉士ら設立「ラストエイド」 来春から相談受け付け

終末期の意思決定をサポートするウェブサイトへの寄付を呼び掛ける内田浩稔さん
終末期の意思決定をサポートするウェブサイトへの寄付を呼び掛ける内田浩稔さん
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 自分や家族の終末期の過ごし方について重大な選択を迫られたときに気軽に相談してほしいと、福岡県内の医療ソーシャルワーカーたちが来春、ウェブサービス「ラストエイド」を立ち上げる。年間130万人以上が亡くなる「多死社会」を迎える中、在宅医療の現場で数多くの患者をみとった経験を生かし、望ましい治療のあり方や穏やかな最期について助言していく。

 「人生最後の助け」を意味するサービスを始めるのは、福岡県内で約20年、在宅ホスピスなどに携わってきた社会福祉士の内田浩稔さん(54)を中心に、訪問診療を行う医師ら5人。厚生労働省は3月、終末期の治療方針について患者と家族、医療・介護従事者が話し合って決める「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」の重要性を打ち出した。これに伴い、患者や家族が重大な選択を迫られる場面は増えることが予想される。

 そこで、主治医や担当者に話せないことも気軽に打ち明けてもらえるよう、インターネット上の相談サービスを思い立った。「胃ろうをするか」「抗がん剤をいつまで続けるか」といった治療に関する悩みや、治療費、家族を亡くした喪失感、終末期への備えなどについても相談に応じる。

 まず内田さんが相談を受け、必要に応じて医師や看護師、弁護士らの多職種がサポートする。料金はメールやチャットは5日間千円から、電話・面談は30分5千円を想定している。

 来年1月28日まで、インターネットで資金を募るクラウドファンディングで資金(目標200万円)への協力を呼び掛けている。内田さんは「終末期という人生の大きな岐路に立ったとき、気持ちや情報を整理し、死生観を醸成する機会にしてほしい」と話す。問い合わせはメール=uchida@lastaid.jp

=2018/12/15付 西日本新聞朝刊=

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