心を癒やす画像32万枚 NPO法人が幅広く発信

九州がんセンターの院内放送で流れる画像と牛尾恭輔名誉院長
九州がんセンターの院内放送で流れる画像と牛尾恭輔名誉院長
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 木漏れ日、さざ波、浮雲、夕映え…。がんを治療中の患者やその家族を癒やす風景や植物などの画像を集めた「癒(いや)し憩い画像データベース」が、写真集やDVD、インターネット、院内放送などさまざまな方法で発信されている。撮影と発信を担う国立病院機構九州がんセンター(福岡市)の名誉院長、牛尾恭輔さん(74)は「患者の生活の質を豊かにしたい」と話す。

 画像診断を専門とする牛尾さんは、2009年まで院長などを歴任。07年にNPO法人「癒し憩いネットワーク」を設立し、理事長を務める。外出や遠出が思うようにならない患者が、思い出の地、旅してみたい地の風景を見ることで癒やされ、治療への意欲が湧けばとの思いから、出張や旅行で撮りためた静止画と動画をデータベースとして公開している。

 10年間で約32万枚の画像を蓄積。ホームページ(HP)での公開、写真集出版のほか、昨年1月には九州がんセンター院内放送での放映を始め、同6月には日本対がん協会(東京)に協力して、がん経験者のための「がんサバイバークラブ」のサイトにも画像提供を始めた。今春はDVDと小冊子をまとめた。

 HPのアクセス数は1日平均約5万件。牛尾さんは月1回は各地に出掛けて撮影し、画像に添える文章もしたためる。今後は画像とピアノ演奏を組み合わせ、より癒やし効果の高い発信も考えている。

 癒し憩い画像データベース=http://iyashi.midb.jp/


=2018/07/30付 西日本新聞朝刊=

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