宮崎港に津波避難高台 南海トラフ地震備え着実に 高さ13メートル、380人収容 [宮崎県]

宮崎港に完成した2基目の避難用高台。木々の向こう側に日向灘が広がる。
宮崎港に完成した2基目の避難用高台。木々の向こう側に日向灘が広がる。
写真を見る
写真を見る

 南海トラフ地震に伴い津波到達が想定される宮崎港(宮崎市)に3月末、約380人を収容できる避難用高台が完成した。宮崎県が同港とその北側の「みやざき臨海公園」で整備する高台3基のうちの1基。一帯は10メートル近い津波の到達が予想されるが、付近に高い建物がなく避難場所が限られるため、港の事業所従業員などの避難に役立てる。

 県によると、完成した高台は高さ約13メートル。避難時には、頂上部に整備したあずまやをシートで覆って風雨をしのぎ、椅子は簡易トイレに利用する。LEDの照明灯も取り付けた。

 県は港内の別の場所に昨年10月、約1290人収容の高さ約13・5メートルの高台を整備。港には二十数社が立地し、この2基を従業員などの避難先に充てる。

 みやざき臨海公園にも2018年度、海水浴客など約3280人を収容できる高台を完成させる予定で、3基の整備費は約6億3千万円を見込んでいる。

 平野が広がる日向灘沿いは高いビルが少なく、津波の際の避難場所確保が大きな課題。県や沿岸自治体が整備を進める津波避難タワーは、計画する26基のうち11基(今年3月現在)が完成し、津波避難ビルは645カ所(昨年12月現在)を指定した。高台に階段を取り付けた津波避難場所も514カ所(同)を確保している。

 県危機管理課は「ハード整備だけでなく、ソフトの部分が重要。どこに避難すればいいか、日ごろから確認することが大切。沿岸自治体と連携し、訓練などで周知に努めたい」としている。

=2017/04/06付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]