宮崎の口蹄疫、発生7年 県が防疫演習、初動を確認 [宮崎県]

口蹄疫発生を想定した防疫演習で、作業手順を確認する宮崎県の担当者
口蹄疫発生を想定した防疫演習で、作業手順を確認する宮崎県の担当者
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 宮崎県で牛や豚約29万7千頭が殺処分された家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」が発生して7年を迎えた20日、県は新たな発生に備えた防疫演習を県庁などで実施した。韓国で今年2月以降に口蹄疫が9件発生している。さらに大型連休で訪日外国人旅行者の増加が予想されるため、関係者が初動防疫のあり方を確認した。

 演習は、感染した疑いのある牛が高千穂町の繁殖牛農家と日向市の肥育牛農家でほぼ同時に確認されたケースを想定。県職員約100人が参加し、牛の殺処分や埋却に向けた人員と資材の確保、車両の消毒ポイント設置の手順を確認した。農場から半径10キロを家畜の移動制限区域、同10~20キロを搬出制限区域に設定する手続きも行った。

 県家畜防疫対策課の三浦博幸課長は「県庁本庁から離れた遠隔地に殺処分や埋却に必要な人、資材をスムーズに運べるかが訓練のポイント。農場の防疫レベルを高め、疾病を防ぐ体制を確立したい」と話した。

 2010年4月20日に発生した口蹄疫での県内経済の損失は約2350億円。県は4月を特別防疫月間とし、牛や豚の農場を巡回指導して防疫強化に取り組んでいる。

=2017/04/21付 西日本新聞朝刊=

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