中高生4割に「減便の影響」 宮崎10市町もダイヤ見直し要請 JR九州に [宮崎県]

JR九州宮崎総合鉄道事業部の宮野原佳部長(右)に要請書を提出する宮崎県の日隈俊郎総合政策部長=24日、宮崎市
JR九州宮崎総合鉄道事業部の宮野原佳部長(右)に要請書を提出する宮崎県の日隈俊郎総合政策部長=24日、宮崎市
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 JR九州が3月のダイヤ改正で在来線を大幅減便した問題で、宮崎県や県内市町村、経済団体でつくる「宮崎県鉄道整備促進期成同盟会」(会長・河野俊嗣知事)は24日、吉都線や日南線など県内3路線で、中高生の通学や高齢者の足に支障が出ているとしてJR九州宮崎総合鉄道事業部に削減便復活などダイヤ見直しを求める要請書を提出した。日隈俊郎県総合政策部長は提出後、「地元の声を届けた。市町村とともに今後何かある場合は事前に協議するよう求めた」と語った。

 同盟会によると、同事業部の宮野原佳部長は、1両編成に変更したものの地元の反発を受け5月末まで2両編成に戻すとしていた吉都線の吉松発都城行きの朝の便について、状況が変わらない限り6月以降も2両編成を継続する、と回答。定時制高校の通学に影響があるとして平日のみ運行していた吉都線の都城発最終列車の臨時便についても、夏休み中も継続方針を示したという。

 県は、要望書とともにダイヤ改正後の3~4月に実施した県内の公立高と私立中高計62校と26の全市町村に対する減便の影響調査結果も提出した。調査結果では、沿線の24校(38・7%)と10市町(38・5%)が「影響があった」と回答している。

 吉都線(吉松-都城)では「減便により、生徒が放課後に3時間以上待たされる状況になった」という声のほか、吉都線を使って通院する人が待ち時間が長くなってタクシー利用に切り替えたという例があった。日南線(南宮崎-志布志)では「運行区間の短縮で、朝の課外授業に間に合わず、寮に入ったり、親族宅から通学したりしている」という高校生がいた。

 「影響があった」とした自治体は、宮崎、都城、延岡、日南、小林、日向、串間、えびの、高原、新富の各市町。「吉都線の小林駅を起点とするまちづくりを進めようとしたが、計画への影響は避けられない」(小林市)、「日南線の利用促進事業を計画していたが、減便で再検討が必要になった」(串間市)、「観光交流センターを整備中だが、利便性低下で施設利用への影響が懸念される」(えびの市)などの回答があった。

=2018/05/25 西日本新聞=

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