「八紘一宇の塔」歴史学ぼう 内部レリーフも公開 15日、宮崎市で見学会 [宮崎県]

15日に内部が公開される平和の塔
15日に内部が公開される平和の塔
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昨年の見学会で、「平和の塔」内部のレリーフなどを見学する参加者
昨年の見学会で、「平和の塔」内部のレリーフなどを見学する参加者
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 宮崎県立平和台公園(宮崎市下北方町)に立つ「平和の塔」の見学会が終戦記念日の15日、現地で開かれる。普段は非公開の塔内部を公開し、日向神話や明治維新、大東亜共栄圏を描いた石こうのレリーフ8枚を見ることができる。

 見学会は、どのような目的で塔が建設されたかなどについて、正しい歴史を後世に伝え、平和について考えてもらおうと、市民団体「『八紘一宇(はっこういちう)』の塔を考える会」(税田(さいた)啓一郎会長)が毎年実施し、今年で28回目。

 塔は1940年、県が中心となり、日本書紀に記された神武天皇即位から2600年を記念して建設。正式名称は「八紘之基柱(あめつちのもとはしら)」だが、通称「八紘一宇の塔」と呼ばれてきた。

 設計は、日本サッカー協会のシンボルマークに採用された八咫烏(やたがらす)のエンブレムをデザインしたことで知られる大分県臼杵市出身の彫刻家、故日名子実三(1893~1945)さん。

 高さ36・4メートルは、石塔としては当時日本一。「世界を一つの国にする」を意味する「八紘一宇」の文字が刻まれ、戦意高揚の象徴とされた。塔の台座には、県内、国内をはじめ中国や朝鮮、台湾など集めた石も使われ、44年に発行された十銭紙幣の表デザインに採用された。

 戦後、連合国軍総司令部(GHQ)命令で文字が削られたが、県が65年に観光振興などを理由に復元。64年の東京五輪の際は、国内聖火リレーの起点の一つになった。

 見学会は15日午前9~11時。受け付けは同8時半から。事前申し込み不要。資料代300円(高校生以下無料)。塔内部は暗いので、懐中電灯があれば便利。小雨決行。問い合わせは同会の税田会長=090(2081)1380。

=2018/08/10 西日本新聞=

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